「かりゆしウェア」とは? アロハシャツとは何が違う?|サンエーオンラインショップ(本店)

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「かりゆしウェア」とは? アロハシャツとは何が違う?

「かりゆしウェア」とは? アロハシャツとは何が違う?

沖縄県では「かりゆしウェア」と呼ばれる服装が広く普及しています。しかし、かりゆしウェアの見た目はアロハシャツとよく似ています。名前を聞いたことはあるものの、2つの違いがわからないという県外の方は多いかもしれません。
ここでは、沖縄県を代表するかりゆしウェアの歴史や、着用できるシーンの例、選び方のポイントなどをご紹介します。

目次

かりゆしウェアとは

かりゆしウェアとは

かりゆしウェアとは、沖縄県で縫製された、「沖縄らしさ」を表現した服装のことです。1年間を通して気温の高い日が続く沖縄県の代表的なウェアで、シャツとネクタイに代わる夏場の正装として広く定着しています。
沖縄県の文化や自然をモチーフにした柄がデザインされているのが特徴です。沖縄県産であること、沖縄らしいデザインであることの2点が、かりゆしウェアの条件となっています。

かりゆしウェアの「かりゆし(嘉例吉)」は、あまりなじみのない言葉かもしれません。かりゆしとは、沖縄の方言で「めでたいこと」や「縁起の良い」といった意味を持つ言葉です。

かりゆしウェアの歴史

かりゆしウェアの歴史

かりゆしウェアの歴史は、沖縄の暑い夏を快適に過ごすとともに、沖縄観光をPRするために、1970年代に発売された「沖縄シャツ」から始まります。
当初は「トロピカルウェア」など、さまざまな名前で販売されていましたが、2000年に行われた九州・沖縄サミットの際に、名称を「かりゆしウェア」に統一。各国の首脳が着用したことをきっかけに、沖縄県内でも急速に普及していきました。

2007年には、クールビズが始まる6月1日の閣議において、当時の全閣僚がかりゆしウェアを着用しています。2011年の東日本大震災をきっかけに始まった「スーパークールビズ」の際も、夏場の軽装のひとつとして奨励されたことで注目を集めました。

近年は、「びんがた」のような沖縄県内各地の伝統工芸をデザインに取り入れたものや、沖縄県内のデザイナーとのコラボ商品、ノンアイロンなど、デザイン性や機能性を売りにした商品も見られるなど、発展を続けています。

かりゆしウェアとアロハシャツの違い

かりゆしウェアとアロハシャツの違い

かりゆしウェアと似たようなデザインで、違いがわかりにくいのがハワイの「アロハシャツ」でしょう。どちらも、襟の開いた半袖シャツが基本で、さまざまな絵柄が描かれているのが特徴です。

アロハシャツの「アロハ(Aloha)」とは、ハワイ語で「挨拶・好意・思いやり」など、さまざまな意味を持つ言葉です。ハワイに渡った日本の移民が、着物をシャツに仕立て直したものが起源とされており、1930年代には日系人によって盛んに作られていました。 当初は和柄が多く見られましたが、現在のアロハシャツといえば、南国を思わせるモチーフが描かれています。

一方で、かりゆしウェアは沖縄の伝統工芸の織物を模した柄や、沖縄県産の動植物の柄になっているのが特徴です。アロハシャツよりも、落ち着いた絵柄という印象を持たれています。

かりゆしウェアはいつ着られる?

かりゆしウェアはいつ着られる?

沖縄県内では、かりゆしウェアは夏の服装として定着しているため、さまざまなシーンで着用することができます。具体的に、かりゆしウェアはどのようなシーンで着用できるのでしょうか。

かりゆしウェアを着用する機会が多いシーンの例をご紹介します。

結婚式やお葬式

沖縄県内の結婚式では、かりゆしウェアを夏場のフォーマルウェアとして着用する機会が多いです。色柄の決まりは特になく、手持ちのかりゆしウェアを着用して参列できます。

ただし、新郎新婦の衣装とかぶる白色や、喪服とかぶる黒色のかりゆしウェアを着用するのはマナー違反です。白一色や黒一色ではなく、デザインが入っているものなら問題ありません。

また、お葬式やお通夜といった弔辞の際も、弔辞用のかりゆしウェアを着用することができます。

ビジネスシーン

沖縄県内の夏場のビジネスシーンにおいては、かりゆしウェアを着用することが一般的です。沖縄県庁や市町村といった行政機関をはじめ、一般企業でもかりゆしウェアが制服として多く採用されているほど、地域に根付いたファッションとなっています。

沖縄の暑い夏を快適に過ごせるように考えられたかりゆしウェアなら、スーツよりも快適に着用することが可能です。
職場の雰囲気に適していれば、どのようなデザインのものを着用しても問題ありません。ただし、弔辞用のかりゆしウェアをビジネスシーンで着用するのは控えることをおすすめします。

また、一般的には男性が着る服というイメージも持たれていますが、近年は女性向けにデザインされたかりゆしウェアもあります。
クールビズの一環として、男女ともに夏のオフィスファッションとして重宝するでしょう。

かりゆしウェアの着用に適した時期は?

沖縄県では、気温が高くなる4~11月の間を、かりゆしウェアの着用推奨期間としています。もちろん、推奨期間以外の時期に着用することも問題ありません。
近年は長袖のかりゆしウェアも普及し、一般的になりつつあります。

かりゆしウェアの選び方

かりゆしウェアの選び方

かりゆしウェアは、さまざまなデザインのものが販売されています。着用するシーンを踏まえて選ぶことが、かりゆしウェアを着こなすためのポイントです。
かりゆしウェアの選び方のポイントをご紹介するので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

サイズ感

かりゆしウェアのサイズ感は、着用するシーンに合わせて選ぶようにしましょう。暑い夏を快適に過ごすためのウェアなので、ゆったりしたサイズでも良いですが、仕事着として着用する時はジャストサイズを選び、しっかりしたイメージを演出するのがおすすめです。
サイズが大きすぎるものは野暮ったい印象になるため、適切なサイズのウェアを選びましょう。

また、メンズ用のかりゆしウェアは、スリムフィットとレギュラーフィットの2つのシルエットパターンに大きく分けられます。スリムフィットは、胴回りが胸回りよりも細くなっており、体に沿ったすっきりした印象になっているのが特徴です。

一方で、レギュラーフィットはウエスト部分を絞っていないタイプで、ゆったりしたシルエットになっています。着用するシーンや、好みに応じて選んでみてはいかがでしょうか。

襟の形状

かりゆしウェアは、襟の部分のデザインが商品ごとに異なります。メンズのビジネスシーンでは、ボタンダウンタイプを着用するのが一般的です。
開襟タイプやマオカラータイプのかりゆしウェアでも、おしゃれな雰囲気を演出できます。

サイズと同様に、着用するシーンや好みに応じて選ぶのがおすすめです。

かりゆしウェアの着こなし方

かりゆしウェアの着こなし方

男性のビジネスシーンにおいて、かりゆしウェアはチノパンやスラックスと組み合わせることが多いです。プライベートで着用する時は、デニムやハーフパンツとのコーディネートも楽しむことができます。結婚式では、白いパンツと着用するのもすてきです。

また、かりゆしウェアは暑い夏を快適に過ごすためのウェアなので、裾はボトムスに入れるのではなく、外に出して着用するのが基本です。裾を出すことで風通しが良くなり、体感温度を下げる効果が期待できます。
女性の場合は、ウエストインしたコーディネートで、スタイルアップさせるのも良いでしょう。

かりゆしウェアで沖縄らしい夏を満喫しよう

かりゆしウェアで沖縄らしい夏を満喫しよう

かりゆしウェアは、沖縄県内ではビジネスシーンや冠婚葬祭など、さまざまなシーンで着用されている身近なウェアです。
沖縄らしいデザインで、暑い日も快適に過ごせるように工夫されているため、クールビズの一環としても活用できます。
かりゆしウェアを着用して、暑い夏を快適に乗り切りましょう。